マル。たちのぼり、しずむ。

近頃は大変暑い日などがつづいておりますが、
そこでただただ暑いとゴネるばかりも味気ないものでございますから
ラムネを調達して参りまして頂戴いたしました。


私はその年初めてのラムネを開ける折には少々、ある種、それは儀式めいた心持ちで神妙に栓を押し込むのでございます。
そういたしますと、軽快な音とともに泡が立ちのぼりまして、
待ちわびた時を迎えた祝福のように、沈むビードロ玉がビンに触れ合う音をささやかに鳴らします
私はそれが来たる季節の産声のようにも思えるのでございます。

ラムネを頂きながら様々な事柄がそれこそビンの中の泡のごとく頭にのぼってはぱっ、とはじけるように消えてゆきます
たとえばそれは
坂口安吾の「ラムネ氏のこと」でございましたり。(個人的にあれは大変名作でございますから、お時間があれば是非お読み頂きとうございます。)
また、今年はどういった服を揃えようかしら、
などといったこと他愛なく心地よい事柄でございました

かような次第で、少々早うございましたが今年。

気付いたら、わたくしは、
なんとなく夏だった。

のでございました。
何かと申しますと、季節に自分なりの節目を設ける事によって、より、来たる季節も万全に楽しむといったような心持ちが整うことと存じます。
ですので、ご自身でもなにか季節の節目の催しを設けることもよろしうことと存じます、気が向きましたらおためし下さいませ。
願わくは季節のはじまりがどのような風景であったか、私にもお聞かせいただけましたなら、それはたいへん嬉しゅうございます。
Filed under: 園田 — 16:30