プライムたちの夜

朝夕は秋色が深まり寒さが厳しくなって参りました。お元気にお過ごしでしょうか?藤堂でございます。

本日は新国立劇場で上演されている「プライム達の夜」です。国立劇場の芸術監督をされている宮田慶子演出で浅岡ルリ子が初登場で85歳の役に挑戦しています。小さい劇場での出演は初めてとのことです。

ある家の居間、85歳のマージョリーが30代のハンサムな男性と会話している。2人の思い出話にすすむとその内容に少しずつ食い違いが生じてくる。その話し相手はマージョリーの亡き夫に似せたアンドロイドだった。薄れゆくマージョリーの記憶をなんとかとどめようと娘夫婦(香寿たつき・相島一之)愛する人を失いたくない4人の出演者が素晴らしい演技を繰り広げてくれます。

亡き夫に似せたアンドロイド(佐川和正)舞台は2062年という近未来に設定されていますが、舞台上のアンドロイドであるプライムが気になりました。プライムのような存在はそう遠くない思いがしました。「プライム達の夜」では亡くなった人がプライムとして登場します。亡くなった人の人間の生前をアンドロイドにインプットされて現れたらどうでしょう。恐いような、楽しいような複雑な気持ちにさせられます。兎に角考えさせられる芝居でした。機会がございましたら、DVDでも結構です。是非ご覧下さいませ。若いお嬢様方は人生観が少し変わるかもしれません。

11月はこの舞台の他に宝塚「神々の土地」、東宝ミュージカル「レディ・ベス」を観ました。本日はこれで失礼致します。
もう師走でございます。健康な日々を過ごして下さいませ。藤堂でした。