日誌

2006年。
そう当ティーサロンの門が開かれた記念のヴィンテージでございます。

遅ればせながら私も10年を節目に自室のセラーから1本開けることにいたしました。

Chassagne Montrachet 1er Cru Les Embazees 2006 / Domaine Henri Boillot 

アンリボワイヨさんがシャサーニュモンラッシェのアンバゼ畑で2006年に作ったワインでございます。

こちらは私のセラーの中でも最古参のワインの一本でございます。
10年間かけてここまで丸くなったかと思うと味わい以上の感慨深さもございますね。
一方の私はと申しますと未だに己の人間の小ささに辟易する毎日でございます。
ワインにはまだ熟成の余地が感じられましたので次の一本はもう少し先になりそうですが
そのときにはこのワインに負けない程の成長を遂げていたいものでございますね。

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コルクにはカビがビッシリ。
吹いている形跡もなく嫌が応にも期待が高まる…

リムも厚く艶があり足も長い申し分ない。
色も深くなってきているのがわかる

レモン、洋ナシ、蜜、白い花、ミネラル、ナッツ、バター
温度が上がって開いた状態でも樽は飽くまで奥から感じる

液体は球体に近く溶け合い始めている。
ただ、全体的に緊張がほぐれたバランスになっているにもかかわらず輪郭はしっかりとミネラルが覆っている。
どこまでいってもミネラルと厚みのある酸が主張するところがサシャーニュらしさなのかもしれない
余韻は長いが酸とアルコールの熱さでドライな方向にまとまっている。

大河内の私的感想より一部抜粋

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