ありがとうございます 追記

昨日は気持ちがこみ上げて言葉に詰まってしまいましたので、改めて続きを述べさせて頂きます。

また一方で

今回の節目は私にとって「初心」とはなんだったのを改めて考えるきっかけにもなりました。
私が最初に認めたティーサロンの日誌を読み返してみたのですが。
(とても拙い文章ばかり並んでいて恥ずかしい限りではございますが。)一言で申し上げるのなら、そこには「感謝」が綴られておりました。
私は今もその気持ちを持ち続けられているのでしょうか?
良くも悪くも私も変わってしまいました。あの頃と同じ自分に戻ることはできません。
しかし少なくとも。この1年を過ごすにあたり昔の自分に対して胸を張って「今も同じ気持ちを持ってお仕えしている!」とそう
即答できるような自分でありたいと考えております。

そして感謝……

まずはお屋敷で働くことを許してくださった大旦那様。何も出来なかった私に居場所くださいました。本低とは別にティーサロンを作るにあたり大旦那様が仰った言葉は今も私の支えになっております。

またティーサロンで共に働く執事、フットマン、料理人……お屋敷を支えてくれている多くの使用人にも。

そしてなによりお嬢様方に何よりの感謝を。

今の私がいるのも、お屋敷があるのも、すべてお嬢様方の支えがあったからこそでございます。
このようなシンプルな言葉でしか表現できないことが申し訳ないのですがまことにありがとうございます。
返しきれないほどのご恩をうけておりますが、これからもお嬢様方が大切にしたいと思えるような、お嬢様方にとって誇りに思えるような、そのような空間を作っていくことができたなら、ささやかながらそれが私の恩返しになると信じております。

そう誇り。
お嬢様もお屋敷を誇らしく思えるような。そして使用人にとってもスワロウテイルでお嬢様方にお仕えしている自分を誇りに思えるような。そのような場所が私にとって理想のティーサロンなのかもしれません。

最後に。
お嬢様方。感謝と共にもう一つ。
お屋敷を作るのは大旦那様でも使用人でもなく、お嬢様方でございます。
ここまでの10年間を作ってきたのも勿論お嬢様方でございます。
高貴なお生まれでらっしゃるんですから。多少わがままなくらいが可愛らしゅうございます。「私のスワロウテイルだ」と胸を張って仰ってください。
そしてこれからの時間も同じようにお過ごしくださいませ。微力ながら我々もお手伝いいたします。

ではまた10年後もお屋敷で共に過ごせていることを願って……では私らしくございませんね。

ではまた明日もお屋敷で笑顔を拝見できることを願って……

大河内