さて。前回の日誌で鞄云々という話をいたしましたが、先日久しぶりに針と糸を持つ機会がございましたのでしばらくはその話にお付き合いくださいませ。




元来の革好きが高じまして自身でもかばんを作り始め、技術も定着したころ。

一つ大きなものを思いパイロットケースを作リはじめたのですが、こちらがなかなか進まずそのままになってしまっておりました。

材料を揃え、下準備もほぼ全て終わらせ、細かいパーツの類も揃えあとはくみ上げるという段になって億劫になってしまい……といった具合でございます。


と申しますのも。

実用性を考えずとにかく頑丈にと考えすぎた結果、芯材に頼らず、1.5mmはあろうかという厚い革を選んだのですが

これが失敗でございました。

1針縫うごとにペンチが必要で、余程の針を使わないと手縫いでも次々折れてしまいます。

そのような状態に気力を削がれてしまったのでございましょう。


そしてそのまま部屋の片隅に裁断したまま放置されることとなりました。



しかしある晩。ふとその材料が眼にはいって参りました。

そのパーツ自体はいつも見えておりましたので正確には「気になって仕方なくなった」といったところでございましょうか。


私自身このときの心境の変化に大いに驚きを覚えるのですが、自身でもよくわかりかねます、何故か(これを元に鞄を作ろう)

というアイディアが頭から離れなくなってしまいました。



このとき朝の5時。

そうなると早いもので、あっという間にベッドから身を起こし、パーツを広げどのようにくみ上げるか算段をはじめておりました。

基本に立ち返り同じサイズのトートを作ることに下のですが、そのまま作業に入り、翌日の正午12時まで作業を続け、2時間ほど仮眠をとり再び製作に。

19時頃にやっと食事をとり軽く休んでまた深夜3時くらいまで作り続けました……



結果はと申しますと絶対に1日で造り上げるという強い気持ちで望んだのですが、結局作り終えることが出来ませんでした。

結局この日終わったのはボディを縫い上げるところまで。この後磨いて、ハンドルを作り、つけて完成…ではございますが

こういった細かいところに意外と時間がかかるものでございます。全工程の6分目といったところでございましょうか。


(※注 本来でしたら、先に磨いてハンドルをつけてからくみ上げるべきです!良く考えずに勢いで作り始めるとこうなりますのでご注意くださいませ)



この後も作業を少しづつすすめ、もう少しで完成でございます。

また来月製作過程のお話をさせていただきます。
Filed under: 大河内 — 20:00