6月メニューにつきまして

 時間が経つのは早いもので、気づけばもう6月ですね。6月といえば梅雨のイメージが私は強いのですが、お嬢様、お坊ちゃまはいかがでしょうか?今年の梅雨入りは例年よりも遅いそうです。
『晴れた日は晴れを愛し、雨の日は雨を愛す。楽しみあるところに楽しみ、楽しみなきところに楽しむ。』
 これは戦前から戦後にかけて活躍した国民文学作家、吉川英治の名言です。どのような時もその状況を楽しむ。そんな気持ちがもてれば、梅雨でジメジメとした気持ちも少しは晴れやかになるのではないでしょうか。まだまだ先になりそうですが梅雨入りしたらこの言葉をおもいだし、梅雨を乗り切って頂けたらと思います。シェフの青木でございます。




 さて、今月のメニューですが、まずはキッシュから“シトリン風キッシュ”を紹介しようとおもいます。これはアプリコットが入っているデザートキッシュでございます。今までも甘いキッシュを色々とお出ししてきましたが、今回は温かい状態ではなく冷たく冷やしたものを提供しようと思います。アプリコットの甘味、ミントの清涼感、ブランデーの香りを楽しみながら味わってくださいませ。
 つぎは今月のデザートプレートの“クロノス”を紹介します。このデザートには第4のチョコレートといわれるチョコレート、ヴァローナのドゥルセを使用しております。今まではチョコレートといいますと、ブラック・ミルク・ホワイトと3種類でした。そこに新しくブロンドというチョコレートが加わり、第4のチョコレートと位置づけられました。ビスケットのような風味、まったりとした甘み、ほどよい塩味。そのような特徴をもつチョコレートでございます。このドゥルセはまったくの偶然から始まり、幾年も歳月をかけ完成させたそうです。そんなドゥルセとマンゴーを組み合わせて懐中時計型のムースに仕上げました。“クロノス”には他にも面白い仕掛けがあります。レモンジュレと不思議なグラニテがそうなのですが、是非ご注文なさってお楽しみ下さい。
 ディナーからはデザートのフルーツシャワーをおすすめしようかと思います。お嬢様、お坊ちゃまのテーブルにはまだ完成していない状態で配膳させていただきます。グラスにはジュレ、フルーツそれとソルベが入った状態でお持ちするのですが、そこからロゼワインを注ぎこむことによって完成させます。目の前でワインを注ぎ完成する様をお楽しみ頂けたら幸いです。



梅雨の時期ということもあり、今回はお楽しみ頂き少しでも清々しい気持ちになれるようなメニュー構成にしましたので是非ともご賞味くださいませ。それではお嬢様、お坊ちゃまのご帰宅を心よりお待ちしております。
Filed under: 青木 — 08:00