勝ち目はないのでしょうか?

このところ野菜ばかり口にすることの多い伊織でございます。
手当たり次第に刻んでは鍋に放り込み、なんとなくスープにして暖を取りがてら夜食にいただく毎日です。
いかがお過ごしでしょうか。

ふと、背の低かったころの事を思い出しました。
中学校へ通う頃はまだ150㎝そこそこしかなく、背の順に並ぶと、学年によって最前だったり2番目だったり、けっして3番目になることもなく前の方を行ったり来たりしておりました。
あの頃は前がよく見えました。
なにせ目の前には1人いるかいないかなわけですからね。
現在も特別背が高いというわけではございませんが、当時に比べると30㎝近く視点も高い位置になり、人より前に並ぶことは少なくなりました。

しかし、どうもわたくし自身の感覚では背が低かったころの自分が染みついているらしく、想像以上に自分の可動範囲やリーチが長かったりするようです。
届かないと思った所に届いたり……と書けば便利そうですが、実のところは体をあちらこちらにぶつけているばかりで、困っています。
敷居の下で飛び跳ねる変なクセのせいで、あの頃はまったく届く気配のなかった鴨居に頭を勢いよくぶつけて母に笑われたり、散々でございます。

なんだか不思議ですね。
帰省した際に顔を合わせた、当時わたくしと背の順最前列を競っていた旧友は、今やわたくしよりも背が高くなっておりました。
本当に不思議なものです。

あともう2㎝くらい伸びないものでしょうかね……このままずっと彼より背が低いままだなんて悔しいのです。