パーティと音楽の話

大河内でございます。先日はボジョレーヌーボーのパーティに足をお運びいただき誠にありがとうございました!お楽しみ頂けましたでしょうか?お嬢様方の思い出に残るような時間になったのでしたら幸いでございます。一方。申し訳なさも感じてしまうのですが、一番楽しんでいたのは我々のような気もいたします、皆口々に「楽しかった、次もやりたい」と申しておりました。



さて、この度はそれぞれの使用人がそれぞれ準備を進めていたのですが、私がさりげなく力を入れたのがBGMでございます。やはりパーティを彩る要素の一つでございますので手を抜くわけには参りません!華やかさを添えながらも主張しすぎず……自室にこもって聞いて聞いてひたすら聞いて。バロック、古典から近代までクラシック。バップにビッグバンド、ファンク、アシッドジャズ。果てはエレクトロスウィングまで……最後にはよくわからなくなって参りますね。
そして悩みに悩んで出した結論はともうしますと。お出迎えは落ち着いた雰囲気で…普段のモーツァルトのカルテットを。バッハの何か管絃を使おうかとも思ったのですが、明るい雰囲気を選ぶことにしました。開会。同じくモーツァルトのフルートとハープのための協奏曲。お花畑感が満載で華やか! 曲調的にも自然につながるのでこちらにいたしました。乾杯直前には少々不穏な空気を出したかったのでドビュッシーかイベールあたりからなにかと思ったのですが…いざかけてみますと恐ろしい空気になったので中止にいたしました。海や牧神の午後あたりに使えそうなものがあるかと思ったのですが難しいものでございますね。

そしてカウントダウンからはjazzに!豪徳寺執事とも色々話し合い、もう少々攻めてもいいかとも思ったのですが。やはりお屋敷の雰囲気を大切にしたかったので、バップ、ウェストコースと言われるジャンルから選曲いたしました。
マイルス・デイヴィスから「クールの誕生」 一般的な評価は低いようですが、BGMに使おうとする場合一貫したわかりやすい世界が逆にいい方向に働いくようで即決できました。
そしてキャノンボール・アダレイ、マイルスとの「枯葉」は素晴らしい録音だと思います。黒人が作ったjazzを体現するリズムを感じるフレーズ、なによりパワーのある音色が凄まじい! 
次にアート・ペッパー。感情的でメロディアスでとにかく長いフレーズ。こちらは逆に美しいプレイです。「虹の彼方に」もいいです。ストリングスアルバムに収録されている「The Prisoner」「Winter Moon」なども大好きなのですが……今回のパーティには暗すぎるので残念ながら明るいものをいくつか詰め込みました。
アクセントとしてピアノ・トリオも。オスカー・ピーターソンと迷ったのですが、上品で知的な雰囲気を感じさせるビル・エバンスを。定番ですが、故に耳に残るフレーズも多く聞いていて自然だと思いこちらを選びました。


主にこれらのプレイヤーから選んだのですが、没になったものと致しましては…エリック・ドルフィ、コルトレーン。いいプレイヤーですしコルトレーンも初期の物なら場に馴染むかと思ったのですが、やはり難しいフレーズが多く自然に耳に溶け込むJazzとは少々違いますね。
そして、最後までねじ込もうと画策していたのがポール・デズモンド!上品で紳士的なセクシーさ。柔らかい音色に幻想的なサブトーン。そして管楽器に一番求められる歌心。「FUJIYAMA」など美しい曲が多いのですが。とにかく楽しくワインを飲む!という空間には持ってこられませんでした…。またいつか別の機会に!! 

没になった曲は時任執事のカクテルでも頂きながら聴こうかと思います。
Filed under: 大河内 — 15:30