そうか、平成三十年か!

また、お月様の話で恐縮ですが、今年のお正月は元日、二日が十五夜、
十六夜で、しかもスーパームーン。 普段より明るく大きな月が、新年の
澄みきった夜空に清らかに、美しく輝いておりました。

年明け早々、二日続けてスーパームーンを満喫できてラッキーでした。
身を切る寒さの中、大きなお月様を眺めていると、今年は何かいいこと
がありそうな予感がしてまいりました。

良い年にいたしましょう。明けて本年は平成三十年。年賀状のCMでは
ありませんが、諸々の感慨を込めて『そうか、平成三十年か!』という
のが実感です。本当にいつの間にという感じです。

社会的にも、個人的にも大きな変化や様々な出来事がありました。心は
いつだって10代と自負している嘉島ですが、三十年前のことを考えると、
最早歴史だと思わざるを得ません。

先日、銀座で数寄屋橋のソニービルが無くなっていて、ショックを受け
たのですが、あらためて見回してみたら、日劇も、朝日新聞も、数寄屋
橋阪急も、ニュー東宝も、全て無くなっていることに気がつきました。

個人的には、同世代はまだまだ元気で、若い友人たちも多く、寂しさを
感じることは無いのですが、上の世代、若い嘉島に様々なことを教えて
くれた師や先輩たちが少なくなってまいりました。

嬉しいことがあった時に自分ごとのように喜んでくださったり、壁にぶ
つかり、問題を抱えた時に、キツイことも含め、真剣に、かつ暖かく向
き合ってくれた師や先輩たちのことを懐かしく思い出します。

綺麗な月の光で始まった平成三十年。一年四ヶ月後の平成のフィナーレ
に向かって一日、一日大切に過ごしていきたいと思います。最後になり
ましたが、本年もよろしくお願いいたします。
Filed under: 嘉島 — 09:35

アラ古希

今年もアッと言う間に師走を迎えました。寒くなってまいりましたが、
お嬢様方にはいかがお過ごしでしょうか?先月末に誕生日を迎えた嘉島
は前期高齢者から更に進んで、アラ古希の仲間入りをいたしました。

これを機に、自分の70代をイメージしてみましたが、うまく像が結べま
せん。世間的に望ましい高齢者のイメージ、例えば、年相応の落ち着き
とか貫禄から、自分が全く遠い存在だと思い知らされるばかりです。

まあ、無い物ねだりをしてもしょうがないと自分を慰め、世間並みとは
いかなくても、このまま元気で、自分らしく歳を重ねていけたらと思い
ました。どうぞ今後とも、よろしくお付き合いください。

さて、そんなアラ古希の嘉島ですが、先日、久しぶりに、若い友人たち
(といっても40代ですが)の主催するクラブパーティー、今回が20周
年のアニバーサリーのクラブイベントに参加しました。

実力派 DJ や人気ドラァーグなど、常連メンバーに加え、元 SEALDs の
ラッパー やオリジナル HIPHOPで注目のラッパーグループ、韓国のドラ
ァーグの第一人者など、多彩なゲストパフォーマーが揃いました。

さすがに踊りませんでしたが、SHOWは全て楽しみました。それぞれに
魅力溢れるステージでしたが、中でも韓国から来たドラァーグクィーン
のパフォーマンスは舌を巻きました。

ダンサーとして第1級の身体能力を持っているのですが、何よりも身体
を使って、身体からの発想で演じること、表現することを楽しんでいる
ステージが素晴らしく、クラブ全体を圧倒しました。

また、会場内には懐かしい顔も多く、嬉しいことに目があった瞬間から、
長い空白の時間を飛び越え、一気に昔の状態に戻れました。
そうです。たまには歳を忘れて楽しむことも大事だと、実感した次第です。
Filed under: 嘉島 — 15:00

晩秋から初冬へ

急に決まった衆議院選挙や台風が二つも上陸したりと、10月は何かと慌
ただしく、また、記録的に雨が多かったせいでしょうか、虫の音に耳を
澄ましたり、季節の移ろいを感じることが少なかったように思います。

今月に入り、ようやくお天気も安定して、深まりゆく秋の気配を充分に
味わえるようになって参りました。 1日の十三夜、栗名月は先月の十五
夜、中秋の名月に負けないくらい明るく、可愛いお月様を楽しめました。

季節は晩秋から初冬へ。生まれ月だからでしょうか、嘉島はこの季節が
大好きです。そして、空気が澄んできて、銀杏が黄色く色づくこの時期
の東京の街が大のお気に入りです。どの季節よりも美しく感じます。

昨年、久しぶりに神宮外苑の銀杏並木に黄葉を見に行き、驚きました。
平日なのに人で溢れていたからです。その昔、20代前半の頃、近くに通
っていた嘉島は、独り占め状態で黄葉を楽しんでおりました。

贅沢でした。そして、 改めて東京の街を見てみると、当時、40年以上も
前と比べ、外苑の銀杏並木だけでなく、表参道の欅や駿河台のマロニエ
の並木等々、街路樹が大きく、緑が濃くなっていることに気づきます。

前期高齢者は、体力の衰えや街並みの変化の他に、過ぎ去っていった時
を想い、こんなところでも年齢を実感いたします。もはや人生も初冬期
に入っている嘉島ですが、変わることなくこの季節を愛しております。

今月もう一つ、忘れてならないお楽しみ、季節の風物詩は酉の市、お酉
様です。今年は 11月6日、18日、30日と三の酉まであります。昔から、
三の酉まである年は寒くなり、火事が多いという言い伝えです。

火の用心!火事には気をつけて、来る年に想いを馳せながら、開運招福、
商売繁盛を願い、縁起の熊手を求めに酉の市を楽しみましょう。嘉島は
ここのところ例年、近くの花園神社にお参りしております。
Filed under: 嘉島 — 10:40

マハーバーラタ

10月に入り、めっきり秋めいてまいりました。今年の中秋の名月は雲が
多くてやきもきしましたが、雲の合間から大きくて明るいお月様が顔を
出し、無事にお月見ができました。ご覧になりましたか?

ススキやワレモコウ、オミナエシなどを採ってきて、縁側にお団子と共
にお供えし、お月様を迎えた子供の頃のお月見のようにはいきませんが、
ビルの間の澄んだ夜空の月を愛でるのも、また一興でした。
(more...)
Filed under: 嘉島 — 18:00

石巻へ、遅い夏休み

9月になりました。お嬢様方にはいかがお過ごしですか。今年は早めに
秋になりそうですね。先日、嘉島は遅い夏休みで宮城県の石巻市で開催
された『PEBORN ART FESTIVAL 2017』に行ってきました。
(more...)
Filed under: 嘉島 — 13:20

サンシャワー

今年は、中々すっきりとした夏空にお目にかかれません。梅雨が明けて
太平洋高気圧が張り出し、強い日差しに、抜けるような青い空と白い雲、
「これぞ夏休み!」といったお天気はどこへいったのでしょうか?

一人愚痴る嘉島に、先日、彼自身もアーティストである若い友人から、
『サンシャワー』というタイトルで、東南アジアの現代美術展 1980年代
から現代まで、と副題がついた美術展を勧められました。

友人はオープニングに招待され、大変刺激を受けたとのこと。今までも
新しい出会いや、素敵な体験をさせてくれた彼の情報に敬意を表して、
また、『サンシャワー』というタイトルに惹かれて、観にいきました。

『サンシャワー』は国立新美術館と森美術館の2館同時開催、ASEAN
10カ国、80組を超えるアーティストの作品を集めた大規模な美術展で、
六本木をハシゴして、夕方から夜の9時頃まで観て廻りました。

まず国立新美術館から、入って最初の展示イー・イラン『うつろう世界』
に惹かれました。布を使った作品で美しく、どこか懐かしく、西欧美術
にはないしなやかさに引き込まれていきました。

それから広い迷路のような会場をさ迷いながら、様々なスタイルの作品
に触れましたが、中でも、隣同士の会場で上映されていたビデオ映像の
2作品が面白く、刺激的でした。

一つは、人力で動かす大きな団扇のインスタレーションの下で観た、植民
地時代をテーマに、その人動の団扇や、映画「王様と私」等を引用、社会
的な視点からの切り込みで、現在を見据えた映像作品です。

もう一つは、今はいなくなってしまった虎に、自分たちのルーツを重ねた
映像作品で、向き合う二つのスクリーンに、人間の視線からと、虎の側か
らの映像を同時に映写、微妙にズレたり合体しながら進行していきます。

虎のイメージから内面を深く降りていく様が、優れたパフォーマンスを観
ているようにスリリングで刺激的でした。作者は、二人ともシンガポール
の方だったと思います。

森美術館の方は、マレーシアの作家の、日本軍の占領時代を扱った立体的な
作品がどこかポップで新鮮でした。帰り際、出口近くの会場で4名の作者を
迎え、シンポジウムが開かれていたので、話を聞きました。

幼い時、家族でポルポト政権から逃げ、難民になってから初めて絵画という
存在を知った、カンボジア出身の画家の話に驚き、感動して、最後まで付き
合ってしまいました。いろんなことを感じ、受け取りました。

中々触れることのできない東南アジアの現代美術を、これだけの規模で開催
した、国立新美術館、森美術館に拍手したいと思います。『サンシャワー』
は10月23日まで展示されます。興味持たれた方はぜひ。
Filed under: 嘉島 — 12:00

夏の一張羅

湿気と暑さと、日本の夏がやって参りました。お嬢様方にはいかがお過
ごしでしょうか? 嘉島はお屋敷に上がる以外は、できるだけ外出を避け、
クーラーの除湿を頼りに、我が家に閉じこもって暮らしております。

そんな毎日ですが、先日、どうしても断れない大きいパーティーがあり、
出席いたしました。 フォーマルなパーティーではないので、何を着てい
こうか迷ったのですが、久しぶりに着物にいたしました。

嘉島の夏の着物の一張羅、薩摩上布を着ました。この着物は20年ぐらい
前に、先輩から頂き、仕立て直したものです。元々は都内に代々続いた
旧家の、彼女(先輩)のお祖父様が明治時代に作った着物でした。

明治時代のものとはいえ、とてもいい状態だったので、信頼できる旧知
の呉服屋に診てもらったら、細い麻の糸で、もはや現代では、ここまで
細かい絣の織り手はいない、貴重ないいものですとのこと。

早速、仕立て直してもらい、合わせて小千谷縮で長襦袢を作り、着物に
負けない麻の、織りの夏帯を、気張って選びました。黒に近い薩摩上布
の藍の色、襦袢の薄いグレー、黒白の無彩色の帯をスッキリ着流しで。

そして、ねず色の足袋に、黒のエナメルの草履。涼やかでクールなコー
ディネイトになりました。バッグは少し遊んで、濃いこげ茶と黒の籐の、
持ち手が寒竹の、バリ製の手提げを合わせました。

この着物、作った当時は着るチャンスも多く、夏の一張羅として大活躍
しましたが、一度洗い張りに出した後、10キロ以上体重が増えてしまい、
すっきりと着ることが出来なくなり、仕舞ったままになっていました。

おかげさまで、ここ数年、すっかり体重が元に戻ったので、今回、久々
に着てみました。嬉しいことに、昔以上に似合うようになり、夏の一日、
お洒落なパーティーを楽しむことができました。
Filed under: 嘉島 — 16:30

水無月

花屋さんの店先に色とりどりの紫陽花が並んでいます。6月、水無月に
なりました。嘉島は雨の季節なのに水無月というのが不思議で、調べて
みましたら、「無」は「の」にあたり、水の月ということだそうです。

早いもので今年も、もう半分近く経ってしまいましたね。 つい、この間、
お正月を過ごしていたような気がいたしますが……… 。月日の経つのが
歳とともに加速度を増して、より一層速く感じます。

ミュージカル『オクラホマ』に『6月はいっせいに花開く』というナン
バーがあります。以前6月に札幌でひと月くらい滞在した時に、まさに、
その歌のような、素晴らしい季節を迎えた喜びを実感いたしました。

長い冬が明け、春が一度に押し寄せてきたように、街は花で溢れ、緑も
美しい。暑くも寒くも無く、そして湿気もないサラッとした気候。梅雨
が無く、爽やかな北海道の6月に驚き、羨ましく思いました。

梅雨があるところと、無いところで育つのは、人格形成に違いが出るの
ではと感じたほどです。具体的に検証してみようと、当家の北海道出身
者を思い浮かべてみましたが、残念ながら見当たりませんでした。

嘉島は、ジメジメした梅雨時はクーラーに頼りきりですが、クーラーの
普及していなかった子供の頃はどうだったか、思い返してみると、様々
なことの変化とともに、当時の歳時記が蘇ってまいりました。

6月1日の衣替えで夏服に。簾や籐の敷物など、住まいも夏支度に入り
ます。暦の上の入梅は食べ物や通風を気をつける目安になり、夏至を迎
えます。衣食住、生活の中で季節の変化を感じることができました。

暑さも湿気もあったのですが、アスファルトやコンクリートで覆われた
現在とは違って、地面も建物も呼吸していたように思います。暮らしが
今より自然と共にあったなあと、改めて感じた次第です。
Filed under: 嘉島 — 20:00

目に青葉

『目に青葉 山ほととぎす 初鰹』爽やかな季節になりました。街路樹の
の緑も美しく感じます。先日、知り合いが鰹のタタキをお土産に来訪。
早速、初鰹を美味しくいただきました。

お天気に恵まれたゴールデンウィークでしたが、お嬢様方にはお楽しみ
いただいたことと存じます。嘉島も今年は例年に比べ、G.W.とその前後
に割りとお休みをいただけたのでゆっくりさせていただきました。

そして、この数ヶ月、買い求めて観れずにいたDVDを楽しむことにしま
した。全部で16枚。先日お話しした、嘉島が幼少期に初めて観た洋画、
ドイツ映画の『菩提樹』、ヴィスコンティの『地獄に堕ちた勇者ども』

篠田正浩監督『心中天網島』、ウォン・カーウァイの『恋する惑星』、
『ブエノスアイレス』等々。嘉島には、どの作品も思い出深いのですが、
今回はその中から、今となっては貴重な2枚をご紹介します。

まず、イタリアの鬼才パゾリーニ絶頂期(’69)の傑作『王女メディア』
タイトルロールを演じるのは、伝説のオペラ歌手マリア・カラスです。
歌唱を封じ、宇宙的な迫力を持つ役を見事に演じきっています。

映画は、ギリシャ悲劇の『メディア』を前日譚の神話的物語から描き、
国籍にとらわれない撮影地、衣装、音楽から独自の世界を創り出し、
メディアの悲劇が、時空を超越して迫ってまいります。

改めて感服いたしました。近頃は映画も、芝居も、等身大な役ばかりで
つまりません。マリア・カラスのような怪物がいたから成り立つ、この
映画は、そんな日頃の不満を吹き飛ばしてくれました。

もう1枚は、戦時中の昭和18年11月に歌舞伎座で収録された『勧進帳』
です。七世 松本幸四郎の弁慶、十五世 市村羽左衛門の冨樫、六世 尾上
菊五郎の義経と、伝説の名優たちが揃った奇跡の1枚です。

嘉島が初めてこの映像に出会ったのは二十代、歌舞伎座の上映会でした。
六代目菊五郎の『鏡獅子』等と上映されました。映画にもかかわらず、
名優たちが登場すると掛け声がかかったことを思い出します。

感動いたしました。弁慶の大きさ、富樫の口跡、義経の存在感。何より
も出演者それぞれの身体の中に息づいている主従の感覚。それが時代の
物語を生き生きと舞台上に息づかせ、蘇らせます。

戦後生まれの役者は、本質的に勧進帳は演じられないと思わされるもの
がありました。かつてNHKで放映された時のビデオを持っていましたが、
画像処理をされてDVDに。いい世の中になったと感謝しております。

Filed under: 嘉島 — 10:30

雪月花

今年の桜は開花から満開まで、時間がかかりましたね。また、満開情報
が出ても咲ききっていない桜を多く見かけ、長いこと花を楽しむことが
できました。開花の時期が昔に戻ったようでした。
(more...)
Filed under: 嘉島 — 13:13