2010年8月28日
夕浅でございます
私は乳飲み子を抱くように、ランカーの茶瓶を脇にかかえ、宵のくち、屋敷へと馬を駆けらせる。
なんて、馬鹿なんだろう、私は…
射る矢の様な速度で抜ける馬の背で、私はひどく鋭利な後悔に、また臓を衝かれていた。
「 …生きていてください、本郷… 」
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カテゴリー: 夕浅 — Swallowtail 21:30
私は乳飲み子を抱くように、ランカーの茶瓶を脇にかかえ、宵のくち、屋敷へと馬を駆けらせる。
なんて、馬鹿なんだろう、私は…
射る矢の様な速度で抜ける馬の背で、私はひどく鋭利な後悔に、また臓を衝かれていた。
「 …生きていてください、本郷… 」
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…ランカー
「間違いありません、こんなところに、眠っていたのですね…」
思わず握り締めた指の間から、はらはらと茶葉がこぼれおちた。
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また、ぬるい風が頬を撫でた。
草葉の陰より、ほぅほぅと、奇しの者が鳴いているかもしれない晩だ。
通い慣れた「オシオキ部屋」への湿りのある闇にも、後ろで大蛇が鎌首もたげ、構えているかの様な、幾ばくかの緊張を覚える。
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